容姿・経歴・その他メモ

“凶弾の魔手”ザイは、最強の狙撃手として名を馳せた“壁の守人”だった。彼は、灰色の髪と青い瞳を持つナイトメアで、顔の右半面に痣、右耳の上に角があったといわれているが、復讐を誓った男性のミリッツァ信徒が使用していた〈復讐者の仮面〉を常に被っていた。なお、〈復讐者の仮面〉を被る習わしは、現在では失われている。ザイは、ある小国の一般家庭に生まれ、偏見を持たない両親の元で幸せに暮らしていたが、〈大破局〉の勃発によって国は滅び、婚約者のジュリエッタを失った。このため、慈愛と復讐の女神ミリッツァに復讐の誓約を立てて〈復讐者の仮面〉を身に付け、義勇兵となって蛮族との戦いに身を投して戦功を重ねた。さらに、蛮族の撃退に成功した後は“壁の守人”となり、魔神との戦いに明け暮れた。こうして、英雄としての名声を高める一方、彼の恋人となった女たちは次々に命を落としていったといわれている。特に、彼の狙撃手としての才能を見出した上官スミアが蛮族に殺された事や、戦いに疲れた彼に安らぎを与えてくれた聖女セシリアが魔神に殺害された事はよく知られている。最後に、ザイは、新兵器を輸送する魔動列車の護衛中に蛮族に襲われ、爆死したといわれている。ザイが愛用したのは〈イクイススカーモス〉という狙撃銃で、スミアが彼に贈ったものだった。この銃も、サイとともに失われたとされているがアポスンハムンでザイを研究している学者のトトルは、現存していると主張している。

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