【ハーデン鷹爪流投擲術】
(ザルツ地方)- 入門条件
- 50名誉点
ハーデン鷹爪流は、〈大破局〉後まもなく、ルキスラで興った流派です。開祖ハーデンは、〈大破局〉時代を生き延びた軍人で、その優れた投擲術でゲリラ戦を展開、多数の蛮族を奇襲と毒物によって討ち取ったと言われています。
時を経た現在、鷹爪流は、クーデリア侯爵領で大いに繁栄しています。暗殺者ギルドや盗賊ギルドの構成員たちにとって、ヒット&アウェイができる鷹爪流はきわめて相性のよい技術です。毒の利用も彼らにとっては当たり前のことであり、治安などあってなきがごとしの侯爵領では、それを教え、学ぶことを咎められることもありません。対蛮族のゲリラ戦として発展した技は、いまや、人族の間での抗争に使われるものになっています。
規模は極めて小さくなりますが、侯爵領以外にも鷹爪流の道場は存在し、入門することは可能です。
流派装備
ハーデン鷹爪流は、〈インジェクター〉(⇒PZ32)と呼ばれる特殊なダーツの製法を伝承しています。〈インジェクター〉の中心は、毒を仕込める尾部の小さな容器と、それに繋がる中空の針からなり、命中時に、尾部に仕込んである毒が対象に注入される仕組みになっています。
同時に、鷹爪流は、ハーデン自らが開発したとされる、〈カイエンベノム〉〈レッドカイエンベノム〉(⇒PZ35)と呼ばれる毒も、密かに門下生に販売しています。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
〈インジェクター〉![]() | 14/17 | 〈投擲〉A | 400 | 毒を仕込んで投擲できる |
〈カイエンベノム〉 | 16/19 | 冒険道具類(消耗品) | 10 | 「1」点の毒属性ダメージを与える |
〈レッドカイエンベノム〉 | 16/19 | 冒険道具類(消耗品) | 100 +5名誉点 | 「2d」点の毒属性ダメージを与える |
秘伝
《旋鷲》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《武器習熟A/投擲》
- 限定条件
- 〈投擲〉
- 使用
- ―
- 適用
- 1回の投擲攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 後退しながら投擲する
- 効果
この秘伝を用いるときには、移動を行う前の段階で、投擲で攻撃する対象となる敵キャラクターを指定します。秘伝使用者は、移動時、その敵に近づかない方向に、10mまたは、自身の通常移動距離の、より短い距離まで移動できます。
そのラウンド中、秘伝使用者の使うカテゴリ〈投擲〉の武器は、秘伝使用者が移動した距離だけ射程にプラスして扱われます。
《鋼鷹》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《武器習熟A/投擲》
- 限定条件
- 近接攻撃武器
- 使用
- ―
- 適用
- 1回の投擲攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 近接攻撃武器を投擲する
- 効果
秘伝使用者は、近接攻撃武器を投擲攻撃に使うことができます。
必要筋力や《武器習熟》と武器のランクなどの制限は、そのまま適用されます。
投擲に使われた武器は、命中力修正、威力、クリティカル値はそのまま使用し、射程は、一律10mとなります。用法は、元の1H/2Hに合わせ、1H投/2H投となります。
カテゴリ〈格闘〉の武器は投擲できません。
《凶烏》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 《影矢》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈投擲〉
- 使用
- ―
- 適用
- 1回の投擲攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 命中力判定を2回。両方成功時はクリティカル値-2
- 効果
立て続けに2回の投擲を行います。投擲される武器は同じものでなければなりません。
命中力判定を2回行い、どちらかでも成功すれば、1回の命中があったものとして処理されます。命中力判定が両方とも成功した場合でも、ダメージの決定と適用は1回だけですが、その際、威力表の使用において、クリティカル値が-2されます(この効果で、クリティカル値が7以下になることはありません)。