【ラステンルフト双盾護身術】
(ユーレリア地方)- 入門条件
- 50名誉点、《両手利き》習得
この流派は、両方の腕に小円盾を装備して戦う特異なスタイルで知られています。「護身術」の名乗りが示すように、基本は敵の攻撃を受け流し、身を守ることを旨としています。
この流派は、アルデンの地で細々と受け継がれてきたものです。アルデンは〈大破局〉のさいに記録の類のいっさいを失っており、この流派の開闢はまったくの不明、「ラステンルフト」の名が、開祖の名前なのかどうかすら明らかではありません。
〈大破局〉の直後、魔物と争いながらの復興が始まった頃から、有用な護身術として伝承が行われていたことだけは事実のようですから、この流派の始まりは、魔動機文明か、それより前であったとは推測されています。
その構えの特殊さゆえに、戦闘特技《両手利き》習得者でなければ、この流派に入門することはできません。
流派装備
この流派は、〈スタウトバックラー〉と呼ばれる通常の〈バックラー〉より若干重く頑丈な小円盾と、〈ブラインドスパイク〉と呼ばれる、靴先に仕込む短剣の製法を伝えています。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
〈ブラインドスパイク〉![]() | 〈格闘〉B | 200 +20名誉点 | ||
〈スタウトバックラー〉 | 〈盾〉A | 550 +30名誉点 |
秘伝
この流派の秘伝は、すべて両手に〈盾〉をひとつずつ構えた状態で使用されます。単純に〈盾〉をふたつ構えただけでは、
回避力修正や防護点は累積しないことに注意してください。この流派の秘伝には、それを可能にするものが存在します。
《風雨に耐える柳樹の構え》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 《ディフェンススタンス》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈盾〉×2
- 使用
- ―
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- ほとんどの行為判定-4
- 概要
- 回避力+4、両手の盾の効果を受ける行動判定に-4
- 効果
自身の次の手番の開始時まで、回避力判定に+4のボーナス修正を得ます。同時に、構えたふたつの盾の回避力修正と防護点を累積させて適用することができます。
回避力判定以外の行動判定においては、-4のペナルティ修正を受けます。
《重圧に折れぬ笹竹の構え》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 主動作型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈盾〉×2
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- —
- 概要
- 両手の盾の効果を受けつつ、〈キック〉による攻撃を行う
- 効果
〈キック〉または〈キック〉を強化する武器での攻撃を行います。自身の次の手番開始時まで、構えたふたつの盾の回避力修正と防護点を累積させて適用することができます。
これで行う〈キック〉は、通常の近接攻撃に準じ、宣言型の戦闘特技や、秘伝を宣言することが可能です。
《猪突を戒める荊枝の構え》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 主動作型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈盾〉×2
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 盾で挟む、特殊な攻撃を行う
- 効果
敵の頭部や重要器官を、両手の盾で挟み込むように攻撃します。この攻撃は、下のデータで行われます。このとき、《両手利き》の効果を得ることはできず、攻撃回数は1回のみです。命中力判定へのペナルティ修正(-2)も発生しません。また、この秘伝を使用した場合、両方の盾は「攻撃に使用したもの」として扱われ、その回避力修正や防護点の効果を失います。
これで行う攻撃は、通常の近接攻撃に準じ、宣言型の戦闘特技や、秘伝を宣言することが可能です。名称 命中 威力 ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ C値 追加D 備考 《猪突を戒める荊枝の構え》 ― 20 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ⑫ ― この攻撃が命中したら、続く10秒(1ラウンド)の間、対象は軽い朦朧状態となり、宣言型の戦闘特技や流派秘伝、特殊能力の宣言が行えなくなります。
対象が複数の部位を持つキャラクターの場合、ひとつしかないコア部位、あるいは、HPがプラスである唯一のコア部位となっている部位にこの攻撃を命中させた場合、すべての部位にこの効果を与えます。逆に、コア部位でない部位や、健全なコア部位が複数ある中のひとつに命中させても、この効果はいっさい与えられません。