【ファイラステン古流ヴィンド派(双剣の型)】
(ザルツ地方)- 入門条件
- 50名誉点、《両手利き》習得
ファイラステン古流は、魔法文明時代にまで遡る、歴史のある武術です。5つの分派があり、それぞれに得意な武器と型を継承していたとされます。
そのほとんどが衰退した中で、際だった知名度を持ち、現在でも継承されているのがヴィンド派で、“魔剣使い”の異名で知られ、死後は“剣神”として神の座についた英雄ヒューレが修めていた二刀流の技として有名です。“剣神”の偉業を支えた技として、この流派を学ぶ者がザルツには少なくありません。
流派の性質上、入門者は戦闘特技《両手利き》を必ず習得していなければなりません。
流派装備
【ファイラステン古流ヴィンド派】は、片手剣〈クレセントエピック〉(⇒PZ30)を門下生用の装備として用意しています。流派は、これを“剣神”ヒューレの使っていた魔剣のひとつと同じ形状であると喧伝しています。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
〈クレセントエピック〉![]() | 14/17 | 〈ソード〉A | 11,000 +30名誉点 |
秘伝
【ファイラステン古流ヴィンド派】の秘伝はすべて、両方の腕にそれぞれ近接攻撃武器を構え、《両手利き》によって2回の攻撃を行うことを前提としています。
《乱風・双手分撃 》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 1H近接攻撃武器×2
- 使用
- 特殊
- 適用
- 1回の近接攻撃×2
- リスク
- 特殊
- 概要
- 2つの宣言特技の効果を武器語と別個に受ける
- 効果
この秘伝は、以下の宣言特技のうち複数を習得していなければ、意味がありません。
《囮攻撃Ⅰ/Ⅱ》《牽制攻撃Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ》《全力攻撃Ⅰ》《挑発攻撃Ⅰ/Ⅱ》《必殺攻撃Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ》《魔力撃》。
この秘伝は、《両手利き》の効果により、右手と左手、それぞれで近接攻撃を行うときにのみ宣言可能です。そして、宣言時に秘伝使用者は前記の宣言特技で、自身が習得しているものの中から異なる2つを任意に選びます。
右手と左手、それぞれの攻撃において、別個に、1つずつ戦闘特技による効果を受けます。どちらの武器にどちらの効果を受けるかは、命中力判定などを行う前に明確に宣言されていなければなりません。この宣言は、それぞれの戦闘特技の「使用」条件を満たしていなければなりません。
戦闘特技がリスクを伴うものの場合、それらは累積適用されます。
GMは前期の戦闘特技を基礎特技とする他流派秘伝も、この秘伝での宣言が可能と裁定してもかまいません。ただし、宣言時に2つを選択するとき、その基礎特技が同じであるものを選択することはできません。また、基礎特技から「適用」が変化しているものや、大きく効果の異なる特殊なものは認めない方が安全です。
《変幻自在》などで複数の宣言ができる場合でも、この秘伝を宣言した攻撃において、右手と左手での攻撃で、同一の特技(基礎特技)が被るような宣言を行うことはできません。
《衝風・捨身相殺 》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 1H近接攻撃武器×2
- 使用
- ―
- 適用
- 1回の近接攻撃×2
- リスク
- 対象からの攻撃を必中で受ける
- 概要
- 命中力判定+2
- 効果
敵の前に雄々しく立ちはだかります。この秘伝を宣言しての攻撃は、《双撃》を習得していても、1体(1部位)のみにしか行えません。
攻撃を行うとき、秘伝使用者は両方の攻撃の命中力判定とも+2のボーナス修正を得ます。
一方、攻撃対象であるキャラクター(部位)が秘伝使用者に対して近接攻撃や射撃攻撃、それに準じる特殊能力(回避力判定で「消滅」となるもの)を使用した場合、サイコロを振らず自動命中します。この自動命中の効果はリスクとして扱います。
《連風・虎視伏竜 》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 主動作型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 1H近接攻撃武器×2
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 両手の武器でカウンターを行う
- 効果
この秘伝が使用されたら、続く10秒(1ラウンド)の間に、近接攻撃を受けたとき、秘伝使用者はその命中力判定の達成値を確認したうえで、1回だけ、戦闘特技《カウンター》(⇒BM34)と同様の判定を行うことができ案す、この時、秘伝使用者は命中力判定をそれぞれの手の武器につき、1回ずつ行います。
2回とも達成値で上回ったら:それぞれの武器についてダメージ決定を行い、両方を相手に適用します。相手の攻撃は失敗したものとして扱われます。
1回だけ達成値で上回ったら:達成値で上回った武器についてダメージ決定を行い、それを相手に適用します。同時に、相手の攻撃は命中したものとされ、秘伝使用者自身も、通常に決定するダメージを受けなければなりません。
2回とも達成値で上回れなかったら:《カウンター》を失敗したときと同様、相手の攻撃が命中となり、さらにダメージ決定の最初の2dの出目を「12」として、ダメージを受けます。
1手番に複数回の主動作を行える場合でも、この秘伝は1手番に1回しか使用できません。また、「適用:1回の近接攻撃」であるような宣言型の特技や秘伝を、この秘伝に合わせて宣言することはできません。