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【キングスレイ式近接銃撃術】 - ゆとシート for SW2.5

【キングスレイ式近接銃撃術】

(ドーデン地方)
入門条件
50名誉点、《射手の体術》習得

 【キングスレイ式近接銃撃術】は、キングスレイ鉄鋼共和国首都、キングスフォールの鉄道ギルド訓練学校で教えられている独自の戦闘術です。
 現在の鉄道ギルドが鉄道省として発足したと同時にこの訓練学校もまた誕生しました。その当初から機関士と(手旗)信号士のふたつの科が存在し、さらに信号士科は、一般と上級のふたつに分かれていました。 これは、辺境のポイント切り替え、新しく鉄道を敷くか発見する最前線、蛮族の勢力圏を走る列車など、危険な部署に配備される信号士には、自分の身を守るだけでなく列車やV1Pを守るための戦闘力が必要であったためです。この役割を担う者を「上級」に分類し、学校時代からエリート教育を叩き込んだのです。
 当たり前ですが、鉄道ギルドは魔動機文明時代の遺産である機動列車に誇りを持っています。信号士、それも上极信号士どもなれば、その意識はさらに高く、彼らが望み、彼らに望まれたのは、魔動機術とそれの応用である〈ガン〉を使いこなす能力でした。
 当初、上級信号士訓練は、一般的な魔動機術と射撃の訓練のみで行われていました。しかし、上級信号士たちが実務の場に立ってみると、列車内や、列車の上という狭かったり。不安定だったりする空間での戦闘を要求されることがしばしぼであり、通り一遍の〈ガン〉射撃の訓練だけでは対応できないことが判明します。
 そのため、近接状態での銃を使った戦闘術が編み出されました。それが、この【キングスレイ式近接銃撃術】です。現在ではさらに発展し、銃を利用した組打ちや捕縛術なども含む総合戦闘術となっています。
 彼らの使うガンの種類に制限はなく、二挺拳銃を得意とする者、両手持ちの長銃を好む者、それらを使い分ける者など、さまざまなスタイルが存在します。
 その特性上、この流派に入門するには戦闘特技《射手の体術》習得が前提となっています。

言語:手旗信号(会話)

 この流派の入門者は「言語:手旗信号」を習得します。旗の微妙な角度や振り方の差異によって驚くほどの語彙を持っており、互いに手旗を用意でき、視認できる状態なら、自由に意思を疎通します。
 その特質上、「文字」に相当するものはありません。「会話」能力を持っていれば、絵画などによって再現するのは手間ではありますが、不可能ではありません。そしてそうしたものを読むのも、「会話」能力だけで十分です。

流派装備

 この流派には、動きやすく、最低限の防御力も担保された上級手旗信号士用の制服が用意されています。
〈上級信号士用戦闘制服〉(⇒DD35)、〈上級信号士用戦闘制服Ⅱ式〉(⇒DD35)

名称 知名度 カテゴリ 価格 概要
〈上級信号士用戦闘制服〉 13 〈非金属鎧〉A 3,750
+30名誉点
魔法ダメージ-1
〈上級信号士用戦闘制服Ⅱ式〉 13 〈非金属鎧〉S 8,750
+50名誉点
魔法ダメージ-1

秘伝

CQCFクロースクォーターカウンターファイア

必要名誉点
30
タイプ
常時型
前提
なし
限定条件
〈ガン〉
使用
シューター技能
適用
リスク
概要
銃撃による《カウンター》を行える
効果

 この秘伝の習得者は近接攻撃の対象とされたときに、それを躱しながら銃撃で迎え撃つことができます。 戦闘特技《カウンター》(⇒2-236、BM34)同様に、回避力判定の代わりにシューター技能を用いた命中力判定を行います。このときには必ず発射可能な状態の〈弾丸〉を装填してある〈ガン〉によるものでなければなりません。達成値で上回れば行われた近接攻撃を回避し、同時に〈ガン〉による銃撃が成功したものとして相手にダメージを与えることができます。達成値が同点、または、迎え撃つ側が小さかった場合、《カウンター》失敗時と同様、威力表や打撃点決定の2dの出目を「12」としたダメージを受けることになります。
 迎え撃つ〈ガン〉による射撃に宣言特技を宣言することはできません。〈弾丸〉が【ショットガン・バレット】など複数を射撃対象とする状態であっても、迎撃によって与える命中は秘伝使用者に近接攻撃を試みた1体(1部位)に対してのみで、他のキャラクター(部位)に命中することはありません。
 この特技の効果は《カウンター》同様、10秒(1ラウンド)の間に、最大で1回しか使うことはできません。

CQGMクロースクォーターグラップリングマニューパ

必要名誉点
20
タイプ
独自宣言型
前提
なし
限定条件
〈ガン〉
使用
シューター技能
適用
1回の武器攻撃
リスク
なし
概要
銃を使って相手を転倒させる近接攻撃を行う
効果

 銃把じゅうはをひっかけるなどして相手のバランスを崩し、倒れさせる技です。
〈ガン〉を装備した状態(「用法:1H/2H」の別を問わず、〈弾丸〉を発射できる状態でなくともかまいません)でのみ宣言可能です。本来なら銃撃を行うタイミングで宣言でき、それにより、シューター技能を用いた命中力判定での近接攻撃を試みることができます。この命中力判定においては、使用する〈ガン〉の修正は考慮されますが、発射可能な状態であっても〈弾丸〉によるものは考慮されません。
 命中力判定に成功したら、対象を転倒させ、同時にカテゴリ〈格闘〉の武器(投げ)(⇒1-310、ET94)によるものと同等のダメージを対象に与えます。このとき、「シューター技能レベル+筋力ボーナス」を追加ダメージとして与えることができます。使用した〈ガン〉そのものが持っている追加ダメージへの修正や《武器習熟/ガン》による上昇も適用されます。
 この攻撃の対象とできるのは、部位が1つのキャラクターに限られますが、通常の〈投げ〉と異なり、足の数や移動方法による制限はありません。ただし、対象が転倒を防止するような能力を持っている場合には、まったく無効です。
 この攻撃では《投げ強化》をはじめ、一般的に〈投げ〉を強化するあらゆる効果を受けることはできません。秘伝使用者が《踏みつけ》を習得していても、その効果は発生しません。

HCKSハイパークローススキルショット

必要名誉点
30
タイプ
常時型
前提
《CQGM》
限定条件
〈ガン〉
使用
シューター技能
適用
1回の《CQGM》成功
リスク
概要
《CQGM》で転倒させた敵に〈ガン〉で追撃できる
効果

 この秘伝の習得者は《CQGM》を宣言した攻撃に成功し、転倒させたキャラクターに対し、即座に装備している〈ガン〉による銃撃を行うことができます。このとき〈弾丸〉などは《CQGM》を宣言する段階で、すでに発射可能な状態で用意されていなければなりません。武器の持ち替えなどはできず、〈ガン〉は、《CQGM》で使用したものをそのまま使用しなければなりません。命中すれば、それに応じたダメージ(や、あるならば追加効果)を受けます。
 この銃撃では、攻撃対象となる者は、自動的に転倒していることによるペナルティ修正(-2)を受けることになります。

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