【ドバルス螺旋運手】
(ユーレリア地方)- 入門条件
- 50名誉点
この流派は、魔動機文明時代に現れたものです。開祖ドバルスが流派を興したエルスタニ(現エーファー)は海運都市であり、彼は船上で戦うために重い鎧を完全に排し、盾すらも防護ではなく目くらましに、片手両手兼用の武器を、ときには片手、ときには両手と、自在に使うことで相手を翻弄し、隙を見て痛打を与える武技を作り上げたのです。
「螺旋運手」の名は、「前進を伴う回転運動こそが真髄」とされる、武器の独特な動きに由来します。これも足下の不安定な場所では、最善の軌道に武器を合わせようとするよりも、臨機応変に切っ先を動かすべきという思想によるものです。
流派装備
この流派は、〈ステイブルスピア〉と呼ばれる独特の槍を流派装備としています。この槍は、紐で使用者が背に負ったレストと繋がれています。もとは、船上で手放して海に失うことを忌避しての工夫でしたが、この流派を修めた者は、最小の動きでレストに槍を収めるすべも身につけています。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
〈ステイブルスピア〉![]() | 11/14 | 〈スピア〉B | 340 +20名誉点 | 補助動作で収納できる |
秘伝
【ドバルス螺旋運手】の秘伝は、すべて「用法:1H両」「用法:2H」の2種類のデータを持つ近接武器の使用が前提です。これらの秘伝では、1回の主動作の間や主動作を実行後に、例外的に「武器の持ち替え」が発生します。
《序伝・螺旋開花の型 》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 「用法:1H両・2H」の近接武器(+任意の片手用装備)
- 使用
- 近接攻撃武器
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 両手持ちで攻撃後、「武器の持ち替え」を行う
- 効果
片手両手兼用武器を両手で使った後、片手構えにします。
この秘伝は、「用法:1H両」「用法:2H」の2種類のデータを持つ近接武器を「用法:2H」で装備している状態で使用を宣言できます。使用した場合、「用法:2H」のデータで攻撃を行った後、「武器の持ち替え」を実行できます。ただし、その装備状態変更を行った結果として、攻撃に使用した武器を「用法:1H両」としてどちらかの手に装備していなければなりません。その上で、残った腕に、他の片手用の武器や盾を装備できることになります。
《本伝の一・螺旋結実の型 》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《かいくぐり》
- 限定条件
- 「用法:1H両・2H」の近接武器
- 使用
- 近接攻撃武器
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 盾使用後に両手武器で攻撃する場合、命中力にボーナス
- 効果
この秘伝は、自身の手番直前までに盾を構えた状態で回避力判定に成功し《かいくぐり》の効果を受けている場合にのみ、宣言することができます。
宣言した場合、《かいくぐり》によるクリティカル値の減少効果を受けると同時に、それと同じだけ、命中力判定にボーナス修正を得ます。クリティカル値は、7以下には下がりませんが、命中力判定へのボーナス修正は、それに影響されません。たとえば、元のクリティカル値が10、その減少効果が-3である場合、クリティカル値8、命中力判定へのボーナス修正+3として処理されます。
この秘伝を宣言した攻撃は、「用法:2H」で行わねばなりません。
《本伝のニ・螺旋散種の型 》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《両手利き》
- 限定条件
- 「用法:1H」の近接武器+「用法:1H両・2H」の近接武器
- 使用
- 近接攻撃武器
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 片手攻撃の後、両手持ちで2回目の攻撃を行う
- 効果
この秘伝は、両手にそれぞれ近接武器を構えた状態でなければ宣言できません。このとき、片方は「用法:1H(1H両を含む)」の近接武器、もうひとつは「用法:1H両・2H」の2種類のデータを持つ近接武器でなければなりません。
この体勢から、それぞれの武器で1回ずつの攻撃を行います、攻撃は、かならず「用法:1H」の武器から「用法:1H両・2H」の武器の順で行われます。そして、この2回目の攻撃は必ず「用法:2H」として行われます。《両手利き》に付随する命中力判定への-2のペナルティ修正は、1回目の攻撃に対してのみ適用され、2回目の攻撃においては発生しません。
この秘伝では、例外的に、主動作の最中に「武器の持ち替え」が発生し、主動作終了後は、ひとつの武器(2回目の攻撃に使用したもの)を両手を使って構えることになります。