【イーリー流幻闘道化術】
(フェイダン地方)- 入門条件
- 50名誉点
放浪のグラスランナー剣士、イーリーがフェイダンの地で完成させたという奇抜な闘術です。
まるで道化のように奇抜な動きで相手を翻弄し、戦いをコントロールします。集団戦闘の中で、小柄なグラスランナーが生き残るために編み出したと言わていますが、単に相手(と仲間)をおちょくっているうちに編み出されたとも噂されています。
【イーリー流幻闘道化術】は、小柄な体躯を前提とした闘術です。入門や流派装備の入手はどの種族でも可能ですが、 流派の伝える秘伝は、PC用種族では、以下の「小柄な種族」 のキャラクターしか使用することはできません。すなわち、 ドワーフ、ダークドワーフ、タピット、グラスランナー、レプラカーン、フィー、コボルドです(これ以降の種族追加があった場合、「身長150cm以下」を基準に考えればいいでしょう)。
この闘術は、《年輪国家アイヤール)を中心に、多数の者が伝承し、思い思いに技を伝えています。現在の宗主は、 アイヤールの一節に住まうタビットの軽戦士で、彼のお墨付きを得れば、伝承者から個別に秘伝を教授してもらうことが可能です。
流派装備
【イーリー流幻闘道化術】には、半面に赤白青の派手な彩色を施し、残る半面を暗い灰色に塗った、特殊な防具を使用します。秘伝は、これらの〈ピエロ防具〉(⇒PH34)のいずれかを装備していることが条件となっています。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
〈ピエロクロース〉 | 〈非金属鎧〉B | 65 +20名誉点 | グラップラー装備可能 | |
〈ピエロコート〉 | 〈非金属鎧〉A | 1,250 +30名誉点 | グラップラー装備可能 | |
〈ピエロベスト〉 | 〈非金属鎧〉S | 4,500 +50名誉点 | グラップラー装備可能 |
秘伝
《錯誤の剣》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 《挑発攻撃Ⅰ》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈ピエロ防具〉
- 使用
- ―
- 適用
- 1回の武器攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- ダメージ-4、誤認挑発効果
- 効果
味方の動きに紛れて敵を攻撃します。その際、武器を非常に挑発的に用います。
この秘伝の使用を宣言する場合、同時に、自身の存在する乱戦エリア内の、自身以外の味方陣営のキャラクター1体を指定しなければなりません。誤認させる味方キャラクターについては、位置(基本戦闘ではエリア、上級・熟練戦闘では座標)を同じくするか、同一の乱戦エリア内に存在するかのいずれかから選ぶことができます。ただし、そのキャラクター(を管理するプレイヤーまたはGM)の同意がなければ、効果は発揮されません。
命中力判定に成功すれば、攻撃を受けた敵キャラクターは、指定した味方キャラクターから挑発を受けたと誤認します。この効果は10秒(1ラウンド)持続します。次の手番では、可能な限り、その指定キャラクターを攻撃しなければなりません。なお、《錯誤の剣》による攻撃では、それが発生させる物理ダメージ、魔法ダメージは、-4点されます。
知力が18以上あるキャラクターや、知能が「高い」とされている魔物には、《錯誤の剣》の誤認と挑発の効果は現れません。
《誤認の剣》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 《挑発攻撃Ⅱ》変化型
- 前提
- 《錯誤の剣》
- 限定条件
- 〈ピエロ防具〉
- 使用
- フェンサー技能 or バトルダンサー技能
- 適用
- 1回の武器攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 誤認挑発効果(《挑発攻撃Ⅱ》相当)
- 効果
《錯誤の剣》と同様の誤認を発生させます。そして、攻撃した対象の知力が18以上や「知能:高い」である場合でも、《挑発攻撃Ⅱ》に準じる影響を与えることができるようになります。すなわち、対象は、誤認したキャラクター以外(秘伝使用者を含みます)に対しての命中力判定、行使判定、特殊能力を使用したときの判定の達成値に-2のペナルティ修正を受けます。
この秘伝を使用しても、攻撃が発生させる物理ダメージ、魔法ダメージに減少はありません。
△《誘いの舞》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 《かばうⅠ》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈ピエロ防具〉
- 使用
- ―
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- 回避力判定-2
- 概要
- 回避力-2、味方への攻撃を自身に向ける
- 効果
大きく目立つ動きで、敵の注意を引き、自らに攻撃を向かわせます。この秘伝の使用を宣言するときは、《かばうⅠ》と同様、自身の属する乱戦エリア内か、制限移動で到達できる範囲内にいるキャラクター1体を指定します。次の自身の手番が来るまでに、そのキャラクターが、近接攻撃、射撃攻撃、「対象が1体で回避力判定によって効果が消滅となる効果(例:〆バードストライク(⇒BT81、ソニックスワロー)」の対象となったとき、その最初の1回を肩代わりします。このとき、《かばうⅠ》と異なり、回避力判定を行うことが可能で、これに成功すれば、攻撃や効果を無効化できます。
魔法や、範囲に影響を与える攻撃や効果に対しては、《誘いの舞》 の効果は発生しません。また、指定されたキャラクターが拒否した場合も、効果は発生しません。
この秘伝の使用を宣言した場合、次の手番まで、キャラクターは自身の回避力判定に-2のペナルティ修正を負います。