ゆとシート for SW2.5

【エステル式ポール舞闘術】 - ゆとシート for SW2.5

【エステルしきポール舞闘術ぶとうじゅつ

(ブルライト地方)
入門条件
50名誉点

 エステル・フロランタンは、ジニアスタ闘技場で一世を風癒し、戦歴の短さにもかかわらず、伝説的なチャンピオンの一人として語り継がれている人間の女決闘士です。
 マカジャハット王国から流れてきた踊り子出身という触れ込みで闘技場に現れるようになったことは事実で、実際に踊り舞うような戦いで対戦相手を翻弄し、観客を大いに沸かせました。ただ、触れ込みの真偽は不明です。彼女自身が語ろうとしなかったため、詳らかな出自は明らかになっていなないのです。彼女の技の源流を異大陸にあるとし、出身もまたそこではないかとする研究者もいるほどです。
 エステルの戦い方は、確かにそれまでの決闘士の誰とも異なる、独特なものでした。彼女が闘技場に立つとき、その両手には常に自身の身長を遥かに超える棒状武器がありました。ですが、彼女の戦い方は、力任せにそれを振り回すだけの無骨なものではありませんでした。棒状武器は、彼女の戦いの動きの中で起点として使われたものであり、“華麗にして苛烈”とうたわれた彼女の真価は、その蹴り技にあったのです。
 上段から振り下ろした武器をかわされても、かまわず穂先をそのままに地面に突き立て、反動で棒高跳びのように舞うと、前方宙返りで相手の頭部に自らの顔を落とす、横薙ぎに振るった武器が空を切ったら、軽く跳ねて武器の勢いに乗って自らも回転しつつ脚を伸ばし、後ずさった敵に回し蹴りを届かせる、などなどの変幻自在の体術で、対戦相手にも観客にも驚きを与え続けました。
 色鮮やかな飾り布を纏い、派手にひらめかせる仕草を好みました。これは、対戦相手を挑発して不用心な攻撃を引き出したり、相手を幻惑して攻撃の正確さを損なったりするためのものでした。しかし同時に、闘技場での自身の価値を闘い以外にも自覚していたからだともみなされています。「七色の蹴り」を自称しながら、派手な色使いで飾ったブーツを着用していたのも、その表れであったと考える者は多数です。
 そうやって高い注目を得て、後援者を確保することで、彼女は日々を鍛練に専心することができました。闘技場での戦績と順位は着実に上昇し、ついにはチャンピオンの地位にまで上り詰めたのです。
 その直後に、彼女は人生の目的の一つは果たしたと高らかに宣言し、防衛戦の一つも行うことなく、決闘士を電撃引退してしまいます。そして、道場を開き、後進の育成を第二の人生として始めました。
 現在では、ジニアスタ闘技場の内外に彼女の薫陶を受けた者たちがおり、彼女の技を伝えています。

流派装備

【エステル式ポール舞闘術】は、「七色の蹴り」を再現する彩り鮮やかなブーツ類、格闘専門のグラップラーが棹状武器の代わりに使って流派秘伝の起点とするための長尺の棒、開祖が用いた幻感用の飾り布などを入門者に提供しています。
〈カラフルキッカー〉、〈レインボーキッカー〉、〈スペクトラムキッカー〉(⇒BL31)。
〈グラマーボール〉(⇒BL37)。〈ミラージュドレープ〉(⇒BL38)。

名称 知名度 カテゴリ 価格 概要
〈カラフルキッカー〉[打] 〈格闘〉B 450
+20名誉点
〈レインボーキッカー〉[打] 〈格闘〉A 1,300
+20名誉点
〈スペクトラムキッカー〉[打] 〈格闘〉S 12,000
+50名誉点
〈グラマーポール〉 10 冒険道具類 1,000
+20名誉点
【エステル式ポール舞闘術】秘伝の使用を助ける長い棒
〈ミラージュドレープ〉 12 装飾品:背中 1,000
+20名誉点
見とれさせて隙を作らせる

秘伝

《ファルコンダイブ》

必要名誉点
20
タイプ
《全力攻撃Ⅰ》変化型
前提
なし
限定条件
2H〈スタッフ〉装備、〈キック〉
使用
適用
1回の近接攻撃
リスク
回避されたら行動判定-2
概要
近接攻撃ダメージ+4、攻撃障害を緩和
効果

 この秘伝は「用法:2H」の〈スタッフ〉を装備していなければ宣言できません。装備している〈スタッフ〉を地面に突き立て、棒高跳びのごとく自身が宙に跳んだ後、前方転回しながら踵蹴り(〈キック〉による攻撃)を行います。この攻撃が命中したら、与えるダメージを「+4」点(《ファルコンダイブ》)または、「+12」点(《イーグルダイブ》)することができます。また、この攻撃においては、対象が「大きさが攻撃を妨げる」とする「[常]攻撃障害」の能力を持っている場合、攻撃を実行できるか否かの判断や、攻撃に対する回避力判定への修正が遠隔攻撃時のものとなります。「[常]攻撃障害」の能力説明が「大きさ」以外で為されている場合には、この処理は適用されません。
 この攻撃がはずれた場合、秘伝使用者は体勢を崩し、続く10秒(ラウンド)の間、自身が行うあらゆる行動判定に-2のペナルティ修正を受けます。このペナルティ修正は「リスク」として扱います。

《イーグルダイブ》

必要名誉点
30
タイプ
《全力攻撃Ⅱ》変化型
前提
《ファルコンダイブ》
限定条件
2H〈スタッフ〉装備、〈キック〉
使用
ファイター技能 or グラップラー技能 or バトルダンサー技能
適用
1回の近接攻撃
リスク
回避されたら行動判定-2
概要
近接攻撃ダメージ+12、攻撃障害を緩和
効果

 この秘伝は「用法:2H」の〈スタッフ〉を装備していなければ宣言できません。装備している〈スタッフ〉を地面に突き立て、棒高跳びのごとく自身が宙に跳んだ後、前方転回しながら踵蹴り(〈キック〉による攻撃)を行います。この攻撃が命中したら、与えるダメージを「+4」点(《ファルコンダイブ》)または、「+12」点(《イーグルダイブ》)することができます。また、この攻撃においては、対象が「大きさが攻撃を妨げる」とする「[常]攻撃障害」の能力を持っている場合、攻撃を実行できるか否かの判断や、攻撃に対する回避力判定への修正が遠隔攻撃時のものとなります。「[常]攻撃障害」の能力説明が「大きさ」以外で為されている場合には、この処理は適用されません。
 この攻撃がはずれた場合、秘伝使用者は体勢を崩し、続く10秒(ラウンド)の間、自身が行うあらゆる行動判定に-2のペナルティ修正を受けます。このペナルティ修正は「リスク」として扱います。

《バタフライパレード》

必要名誉点
20
タイプ
《斬り返しⅠ》変化型
前提
なし
限定条件
2H〈スタッフ〉、〈キック〉
使用
ファイター技能 or フェンサー技能 or バトルダンサー技能
適用
1回の近接攻撃
リスク
なし
概要
〈スタッフ〉〈キック〉〈スタッフ〉の波状攻撃(命中1回まで)、《武器習熟》の追加ダメージを任意適用
効果

 横に回転しながら杖で払い、回し蹴りを繰り出します。
 「用法:2H」の〈スタッフ〉での攻撃時に宣言します。その攻撃がはずれた場合〈キック〉による命中力判定を行えます。それもはずれたら、〈スタッフ〉によって再度の命中力判定を行えます。
 どのタイミングでも攻撃が一度命中したら、それ以上の命中力判定は行われません。また、都合3回の命中力判定すべてに失敗したときも、それ以上の命中力判定は行えません。複数の対象を同時に攻撃した場合には、命中力判定に失敗したものすべてに再度、それも失敗したものすべてに再々度の命中力判定を行えます。
 この秘伝を宣言した攻撃が命中した場合、どちらのカテゴリの武器が命中した場合でも、秘伝使用者の習得している《武器習熟/スタッフ》《武器習熟/格闘》のうち、任意のほうのダメージ増分を適用できます(両方のカテゴリについて習得していても、累積はしません)。
 宣言された秘伝が《バード・オブ・パラダイス》の場合、最初の〈スタッフ〉の攻撃が命中した場合には「+4」点、2回目となる〈キック〉の攻撃が命中した場合には「+2」点のダメージが追加されます。3回目である(スタッフ)の攻撃が命中したときは、ダメージの増加はありません。

《バード・オブ・パラダイス》

必要名誉点
30
タイプ
《斬り返しⅡ》変化型
前提
《バタフライパレード》
限定条件
2H〈スタッフ〉、〈キック〉
使用
ファイター技能 or フェンサー技能 or バトルダンサー技能
適用
1回の近接攻撃
リスク
なし
概要
〈スタッフ〉〈キック〉〈スタッフ〉の波状攻撃(命中1回まで)、《武器習熟》の追加ダメージを任意適用、《バード・オブ・パラダイス》では、追加ダメージ+4/+2/±0
効果

 横に回転しながら杖で払い、回し蹴りを繰り出します。
 「用法:2H」の〈スタッフ〉での攻撃時に宣言します。その攻撃がはずれた場合〈キック〉による命中力判定を行えます。それもはずれたら、〈スタッフ〉によって再度の命中力判定を行えます。
 どのタイミングでも攻撃が一度命中したら、それ以上の命中力判定は行われません。また、都合3回の命中力判定すべてに失敗したときも、それ以上の命中力判定は行えません。複数の対象を同時に攻撃した場合には、命中力判定に失敗したものすべてに再度、それも失敗したものすべてに再々度の命中力判定を行えます。
 この秘伝を宣言した攻撃が命中した場合、どちらのカテゴリの武器が命中した場合でも、秘伝使用者の習得している《武器習熟/スタッフ》《武器習熟/格闘》のうち、任意のほうのダメージ増分を適用できます(両方のカテゴリについて習得していても、累積はしません)。
 宣言された秘伝が《バード・オブ・パラダイス》の場合、最初の〈スタッフ〉の攻撃が命中した場合には「+4」点、2回目となる〈キック〉の攻撃が命中した場合には「+2」点のダメージが追加されます。3回目である(スタッフ)の攻撃が命中したときは、ダメージの増加はありません。

《オール・フォー・ポール》

必要名誉点
30
タイプ
常時型
前提
なし
限定条件
使用
適用
リスク
概要
「用法:2H」の長柄の武器で〈スタッフ〉を代用して流派秘伝を使用できる
効果

 この秘伝を習得した場合、この流派の他の秘伝の限定条件や、武器使用において、以下のカテゴリの「用法:2H」の武器を〈スタッフ〉の代用として使用可能となります。《バタフライバレード》《バード・オブ・パラダイス》の追加ダメージ適用における《武器習熟》の種別にも、準じて適用されます。
 カテゴリ〈アックス〉〈スピア〉〈メイス〉〈フレイル〉〈ウォーハンマー〉

製作者: