【オークファルト念闘術】
(ウルシラ地方)- 入門条件
- 50名誉点
注意:この流派を採用する場合、ダークハンター技能(⇒AB18)の導入が必須です。__
リインニ・オークファルトは、〈大破局〉後の混乱期に名を馳せたエルフの間狩で、魔神に故郷を破壊された復讐を果たすために、“奈落”と魔神を相手に戦い始めたと伝えられています。その戦歴の前半においては、典型的な間狩の例に漏れず、優れた投擲術の使い手として知られていました。“奈落”の魔域に積極的に挑み、幾多の魔神の首を刎ね飛ばしたと伝えられています。
そうして魔神討伐を進めていた彼女ですが、セブレイの森に招かれたことで転機が訪れます。当時のセブレイはまだ国家(森林共和国)として立ってはおらず、〈大破局〉を生き延びた者たちが、深い森という地の利に頼って留まり、襲来する魔神に対して防戦を続けている状態でした。リィンニの名声を知った彼らは、大きな戦力の補強として彼女を招き、彼女もまた、二度と自分の故郷が味わった悲劇を繰り返させないためにと、進んで加勢に入りました。
しかし、思ったほどに彼女は戦えませんでした。見通しが悪く樹木が密集した深い森は、彼女の取り柄である投擲術と非常に相性が悪かったためです。森に潜んで魔神を持ち受け、包囲網に踏みこんできたとみるや一気に詰めて集団で襲いかかって討ち取る。その戦術を取るには、先んじて投擲して自分たちの存在を知らせるわけにはいきません。距離を保って身を隠しながら矢を射かけまくる戦術もありましたが、彼女の最大の技は軌道が弧を描き、多数をなぎ倒す投撼術で、これとも噛み合いませんでした。直進に近い軌道で投揮することができなくはありませんでしたが、実力を発揮するにはほど遠く、リィンニは己に対する「期待はずれ」という評価を、周囲以上に自分自身が下さざるをえませんで
リインニはその評価を覆すために、投郷術を一度封じ、近接戦の技術の習得に力を入れます。近接戦における打突と身躱しの訓練に明け暮れる日を重ね、前線に立っても仲間たちに見劣りのしない体術を身につけていきました。
そしてそこに、気を操って攻撃を強化する闇狩の技を付け加えます。投擲武器の操縦や強化に使っていた「念」を自らの手足に直接に纏わせ、武器とする技術を彼女は開発します。
肉体的な非力を精神力で補うのも、闇狩の技術のひとつです。リィンニは魔神の硬い甲殻や皮膚を貫くための技にも、開狩の術理を応用し、高い戦闘力を身につけるに至りました。また、念を直援にぶつける遠当ての技も、樹木の密集した地形でも有効性を発揮する、貫通力の高いものに改良することにも成功しました。
セプレイが落ち着き、森林共和国となった今でも、彼女の興した【オークファルト念闘術】の技術は脈々と受け継がれています。
流派装備
【オークファルト念闘術】には、流派として伝えるアイテムは存在しませんが、秘伝《念武肢》により、さまざまな格闘系の武器(「念武肢武器」)を生成することができます。
これらには、「必要筋力」でなく「必要精神力」が定められています(「必要筋力」も一応ありますが、それは「1」です)。また、 高ランクのものを生成するには、対応する《武器習熟AorS/格闘》や《武器の達人》の習得が必要です。
〈念武学・初/習/熟/達〉(⇒US31)、〈念武脚・初/習/熟/達〉(⇒US31)
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
〈念武拳・初〉![]() ![]() | 〈格闘〉B | 0 | グラップラー・バトルダンサー専用 | |
〈念武拳・習〉![]() ![]() | 〈格闘〉A | 0 | グラップラー・バトルダンサー専用 | |
〈念武拳・熟〉![]() ![]() | 〈格闘〉S | 0 | グラップラー・バトルダンサー専用 | |
〈念武拳・達〉![]() ![]() | 〈格闘〉SS | 0 | グラップラー・バトルダンサー専用 |
秘伝
《念武肢》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 【気集中】
- 限定条件
- なし
- 使用
- グラップラー技能orバトルダンサー技能
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 念による格闘武器を生成・装備する
- 効果
この秘伝習得の前提である操気【気集中】が投擲武器に纏わせる念の力を、格闘武器の生成に転用します。
秘伝習得者は、補助動作により「1d」HPを消費することで、「念武肢武器」を30秒(3ラウンド)の間、生成できます。
〈パンチ〉を強化する武器は両手に、〈キック〉を強化する武器は脚に、自動的に一種ずつ装備されます。これらは、一度のHP消費ですべて生成・装備されます。これらを外して他者に与えたり、【念糸手】に装備したりすることはできません。
この効果を使うときには、いずれの手・脚とも、他の武器を装備していてはなりません(手にアイテムを保持していることは可能です)。
生成する武器一種ずつは任意に選べますが、高いランクの武器を装備するには対応する《武器習熟AorS/格闘》や《武器の達人》の習得が必要です。また、それぞれに「必要筋力」の代わりに「必要精神力」が設定されており、キャラクターの精神力がそれを満たしていなければなりません。一方、いずれの武器も「必要筋力」は「1」とみなします。
これらの武器はすべて魔法の武器として扱われます。
これらの武器はすべて「分類:魔神」「分類:アンデッド」のキャラクターに対する命中力判定に+1のボーナス修正を得ます(武器本来のものに加算します)。
《念鎧破Ⅰ》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 《鎧貫きⅠ》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 念武肢武器
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 精神力ボーナスを追加ダメージに用いて《鎧貫き》
- 効果
これらの秘伝の効果は原則として基礎特技である《鎧貫きⅠ~Ⅲ》とそれぞれ同じです。ただし、いずれとも追加ダメージの計算において「筋力ボーナスの代わりに精神力ボーナスを用いる」点が異なります。
《念鎧破Ⅱ》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 《鎧貫きⅡ》変化型
- 前提
- 《念鎧破Ⅰ》
- 限定条件
- 念武肢武器
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 精神力ボーナスを追加ダメージに用いて《鎧貫き》
- 効果
これらの秘伝の効果は原則として基礎特技である《鎧貫きⅠ~Ⅲ》とそれぞれ同じです。ただし、いずれとも追加ダメージの計算において「筋力ボーナスの代わりに精神力ボーナスを用いる」点が異なります。
《念鎧破Ⅲ》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 《鎧貫きⅢ》変化型
- 前提
- 《念鎧破Ⅱ》
- 限定条件
- 念武肢武器
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 精神力ボーナスを追加ダメージに用いて《鎧貫き》
- 効果
これらの秘伝の効果は原則として基礎特技である《鎧貫きⅠ~Ⅲ》とそれぞれ同じです。ただし、いずれとも追加ダメージの計算において「筋力ボーナスの代わりに精神力ボーナスを用いる」点が異なります。
《破邪光束》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 【破邪光弾】
- 限定条件
- 【破邪光弾】or【破邪光槍】
- 使用
- ダークハンター技能
- 適用
- 1回の【破邪光*】
- リスク
- なし
- 概要
- 【破邪光弾・光槍】を「射程/形状:2(20m)/貫通」で使用。威力は「10/20」「20/40」
- 効果
この秘伝を宣言することで、【破邪光弾】や【破邪光槍】を「射程/形状:2(20m)/貫通」として使用します。ただし、威力は【破邪光弾】で「10(魔神・アンデッドには20)」、【破邪光槍】で「20(魔神・アンデッドには40)」に減少します。
効果範囲内の任意のキャラクターそれぞれに対し【念避印】を使用しておくことで、対象からあらかじめ除外することが可能です。