【『七色のマナ』特別魔法行使学】
(ブルライト地方)- 入門条件
- 50名誉点
『七色のマナ』で行われている魔法研究のひとつに、魔法行使における特別な手法の研究があります。彼らは伝統的な魔法行使の技術に満足せず、さらなる威力や効率を求めて新たな行使手順の構築に励んでいます。
ここで紹介するのは、そうした研究で得られた新たな魔法行使の方法です。
流派装備
秘伝
《ストリームマジック》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 《魔法収束》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- なし
- 使用
- 魔法使い系技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- なし
- 概要
- 「対象:1体」の魔法を「形状:貫通」で行使、MP2倍
- 効果
魔法を収束する知識を、逆に発散する方向に応用して行使します。「対象:1体(1体X、1体全、1体+1体※は除く)」で、射程が「1(10m)~2(50m)」の魔法を行使するときに、この秘伝は宣言できます。ただし、【リダイレクト・ウーンズ】(⇒2-180、MA107)のように、もともと対象数の増加が認められていない魔法では、宣言できません。
この秘伝の宣言により、その魔法は「形状:貫通」として行使されます。射程は、もとの魔法データそのままを用います。このときにその魔法の基本消費MPを2倍して考えなければなりません(《MP軽減/**》などで減少できるのは、2倍にした後です)。
複数が効果に巻き込まれた場合には、《魔法拡大/数》によって複数対象を取ったときと同様に処理します。複数の対象を取る場合にMP以外の消費が発生する魔法においては、結果的に効果の対象となった数によってそれを定めます。
なお、「貫通効果に巻き込まれたかどうか」を1dによって判定する(原則として1~3が巻き込まれ、4~6ははずれる)手順は自動的に行われます。有用な効果であるからとこれを省いて必ず効果を受けるようにすることはできません。GMはアイテム〈幸運の羽〉(⇒2-269、ET149)の効果を、「装備者が閾値を+1または-1することを選べる」ものと変更してもかまいません。
※「対象:1体+1体」は、「メイガスアーツ」によって追加されたものです。
《バーストマジック》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 《バイオレントキャストⅠ》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈魔晶石〉(5点)
- 使用
- 魔法使い系技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- MP最大値減少(1日)
- 概要
- 魔法行使判定+2
- 効果
マナを極限まで絞り出し、行使する魔法の効力を高めます。この秘伝の使用を宣言した魔法行使においては、その魔法行使判定に+2のボーナス修正が得られます。
この秘伝を宣言するには、5点のMPを持つ〈魔晶石〉を消費しなければなりません。この〈魔晶石〉の消費は、一般的な〈魔晶石〉によるMPの代替使用に準じ、同時に他の〈魔晶石〉をMP代替目的で使うことができません。しかし、6点以上のMPを持つ〈魔晶石〉であれば、余剰分を消費MPの代替に充てられます。このとき余剰が消費MPを超えていても、〈魔晶石〉は失われます。なお《魔法拡大/**》などで対象や消費MPが倍加しても、消費する〈魔晶石〉の数や必要MPには影響しません。
この秘伝を宣言した場合、術者が自身で消費したMP分、その最大値が減少します。この減少は1日の間(翌朝の午前6時まで)持続し、累積します。そして「リスク」として扱われ、他のいかなる手段をもってしても解除されることはありません。
《リミットオーバー》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 《魔法拡大すべて》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- なし
- 使用
- 魔法使い系技能
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- なし
- 概要
- 1レベル/ランク上の魔法を消費MP2倍で行使できる
- 効果
術者の魔法知識をフル活用して「一段階上の」魔法行使を試みます。
この特技を宣言した手番では、術者は自身の技能レベルより1つ上のレベルの魔法を行使できるようになります。ただし、そのときにはその魔法の基本消費MPを2倍して考えなければなりません(《MP軽減/**》などで減少できるのは、2倍にした後です)。また、術者の技能レべルそのものは変わりませんので、魔力には影響しません。
この効果は妖精魔法の属性魔法にも及び、本来より1ランク上の魔法行使できます。しかし、特殊妖精魔法(⇒MA144)には適用されません。
この秘伝は、あらゆる《魔法拡大/**》と同時には宣言できません。
むろん、基礎特技である《魔法拡大すべて》とも両立できません。術者が複数の特技宣言をできる能力を持っていても、この秘伝を宣言したときにはもう《魔法拡大/**》《魔法拡大すべて》は宣言できませんし、逆もまたしかりです。
術者が戦闘特技《魔法拡大の達人》を習得している場合、MP消費は、1.5倍(端数切り上げ)に軽減されます。