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【ノーザンファング鉱士削岩闘法】 - ゆとシート for SW2.5

【ノーザンファング鉱士削岩闘法】

(ドーデン地方)
入門条件
50名誉点

【ノーザンファング鉱士削岩闘法】は、ノーザンファング連山のトンネル作業に従事する者たちに伝わる技法をその土台としています。
 魔動機文明時代、ノーザンファング連山には3本の主トンネルと、それを取り囲んで補助的にさまざまな交道や区画部分が掘られていました。それらの掘削工事を可能にした大規模な土木工事技術は、現在では失われています。崩落した部分の掘り返し、スペースを求めての新たな掘削、新しい崩落や再崩落の危険部分の整備など尽きない作業は、今ではほとんどが人力で賄われています。
 いつ天井や床面が崩れてもおかしくないような危険な場所でトンネル作業員たちは働き続けています。不測の事態に備えるため、頭上や足下の危険を察知する技術が生まれ、主に口伝で広まっていきました。
 加えて、それらのトンネル内では、さまざまな魔物との戦いが起こるのが日常茶飯事です。人族が確保した形であるスルーザファングトンネルに対しては、支道を使った蛮族の襲撃が繰り返されています。逆に人族から新たなトンネル利用――大トンネルの残る2本、センタファングトンネルとアンダファングトンネル――を求めて進出していく先では、蛮族だけでなく、放置されたまま狂ってしまった魔動機械も待ち受けており、それらとの危険な遭遇が発生します。
 そしてトンネル内では、こうした魔物との遭遇がいざあったときに容易に逃げることも助けを呼ぶこともできません。もともとが危険と隣り合わせの仕事場であるために、トンネル作業員たちは胆力を備えています。彼らが自衛のために、硬い岩盤を打ち砕く技術を魔物退治に応用し、つるはしを武器として振るうようになるのは、ごく自然なことだったでしょう。こうした技術もまた、互いに作法や工夫をやりとりしながら、トンネル作業員たちの間で共有されるようになったのです。
【ノーザンファング鉱士削岩闘法】は、こうした作業員たちの知識と技術の集積です。まだまだ歴史の浅いものであり、文書や図版での技術の保存や伝承は、始まったばかりです。師匠マスターと呼ばれる指導者は何人かいますが、階位制度が定まっているわけではなく、力量や経験を尊重して、近しい者たちがそう呼んでいるケースばかりです。
 ほとんど知る人ぞ知るというレベルの技術の伝承であり。広がりですが、難敵に立ち向かい打ち砕く技法、闘法は冒険者たちにとっては非常に有益度の高いものです。そのことから評判が広まっており、ノーザンファング連山に赴き、トンネル内に師匠を探し求める者が少なくありません。
 本業で忙しいトンネル作業員は、それなりに認めた者でなければ――つまり、入門に必要な名誉点を支払ってコネを得なければ――弟子として扱ってはくれません。

流派装備

 この流派には頑丈な使を持つつるはしが伝わっています。工具として使い込まれてきたものですが、武器として振り回すのに十分な強さを持ったものでもあります。
 〈ノーザンファングマトック〉[刃][打](⇒DD34)

名称 知名度 カテゴリ 価格 概要
〈ノーザンファングマトック〉[刃][打] 10 〈スタッフ〉B/〈ウォーハンマー〉B 350
+20名誉点
武器として杖にも戦槌にも使える大つるはし

秘伝

《掘削振動撃》

必要名誉点
20
タイプ
《全力攻撃Ⅰ》変化型
前提
なし
限定条件
カテゴリ〈ウォーハンマー〉or〈ノーザンファングマトック〉
使用
適用
1回の近接攻撃
リスク
回避力-2
概要
「硬い」対象にダメージ+6
効果

 攻撃する際に特殊な体重のかけかたをすることで、硬い面を突き破ります。
 これらの秘伝は「[常]~の身体」という名前で、その効果が「刃武器によるクリティカルを受けない」というもの(例:「[常]鉄の身体」)を能力として持つキャラクターに対しての攻撃において宣言できます。そして、攻撃が命中した際に、追加のダメージを与えます。追加のダメージは《掘削振動撃》で「+6」点、《掘削振動破撃》で「+15」点、《超掘削振動破撃》で「+25」点です。刃武器がクリティカルしないという効果であっても名称が「[常]~の身体」ではないものや、そうした名称でも刃武器以外にもクリティカルを無効化する能力であるものは、対象となりません。
 これらの秘伝は、その素材が「クリティカル不可」に〈ソード〉を含めている構造物破壊の際にも宣言でき、同様の追加ダメージ上昇の効果が適用されます。

《掘削振動破撃》

必要名誉点
30
タイプ
《全力攻撃Ⅱ》変化型
前提
《掘削振動撃》
限定条件
カテゴリ〈ウォーハンマー〉or〈ノーザンファングマトック〉
使用
ファイターorバトルダンサー技能
適用
1回の近接攻撃
リスク
回避力-2
概要
「硬い」対象にダメージ+15
効果

 攻撃する際に特殊な体重のかけかたをすることで、硬い面を突き破ります。
 これらの秘伝は「[常]~の身体」という名前で、その効果が「刃武器によるクリティカルを受けない」というもの(例:「[常]鉄の身体」)を能力として持つキャラクターに対しての攻撃において宣言できます。そして、攻撃が命中した際に、追加のダメージを与えます。追加のダメージは《掘削振動撃》で「+6」点、《掘削振動破撃》で「+15」点、《超掘削振動破撃》で「+25」点です。刃武器がクリティカルしないという効果であっても名称が「[常]~の身体」ではないものや、そうした名称でも刃武器以外にもクリティカルを無効化する能力であるものは、対象となりません。
 これらの秘伝は、その素材が「クリティカル不可」に〈ソード〉を含めている構造物破壊の際にも宣言でき、同様の追加ダメージ上昇の効果が適用されます。

《超掘削振動破撃》

必要名誉点
50
タイプ
《全力攻撃Ⅲ》変化型
前提
《掘削振動破撃》
限定条件
カテゴリ〈ウォーハンマー〉or〈ノーザンファングマトック〉
使用
ファイター技能、2H武器
適用
1回の近接攻撃
リスク
回避力-2
概要
「硬い」対象にダメージ+25
効果

 攻撃する際に特殊な体重のかけかたをすることで、硬い面を突き破ります。
 これらの秘伝は「[常]~の身体」という名前で、その効果が「刃武器によるクリティカルを受けない」というもの(例:「[常]鉄の身体」)を能力として持つキャラクターに対しての攻撃において宣言できます。そして、攻撃が命中した際に、追加のダメージを与えます。追加のダメージは《掘削振動撃》で「+6」点、《掘削振動破撃》で「+15」点、《超掘削振動破撃》で「+25」点です。刃武器がクリティカルしないという効果であっても名称が「[常]~の身体」ではないものや、そうした名称でも刃武器以外にもクリティカルを無効化する能力であるものは、対象となりません。
 これらの秘伝は、その素材が「クリティカル不可」に〈ソード〉を含めている構造物破壊の際にも宣言でき、同様の追加ダメージ上昇の効果が適用されます。

《岩脈正中撃》

必要名誉点
20
タイプ
《必殺攻撃Ⅰ》変化型
前提
なし
限定条件
カテゴリ〈ウォーハンマー〉or〈ノーザンファングマトック〉
使用
適用
1回の近接攻撃
リスク
なし
概要
命中力判定-2、威力表の最初の1回を「1d+6」で行う
効果

 攻撃時に対象の急所を見極め、狙い打つことで強烈な一撃とします。
 この秘伝を宣言した攻撃は命中力判定に-2のペナルティ修正が発生しますが、命中した場合、威力表によるダメージ決定において、その最初の出目を「1d+6」とすることができます。それによりクリティカルが発生したときの、それ以降の威力表での出目は通常通り「2d」(基礎特技が持つ出目上昇効果は発生しません)を用います。

《崩落防御術》

必要名誉点
30
タイプ
常時型
前提
なし
限定条件
接地状態
使用
適用
リスク
概要
高さの違う位置の敵からの攻撃に対して回避力判定+2、それらに回避成功すれば自身からの命中力判定+2
効果

 頭上からの岩盤落下や、足元の崩落に備えて発達したとされる秘伝です。自身が接地していなければ効果は発生しません。
 自身より上の位置(例:浮遊や飛行している)や、自身より下の位置(例:水中や穴の中にいる)にいる敵から近接攻撃やそれに準じる攻撃を受けた場合、自動的に回避力判定に+2のボーナス修正を得ます。かつ、その回避力判定に成功した場合、続く10秒(1ラウンド)の間、すなわち、それらの敵の次の手番開始まで、秘伝習得者自身がそれらに対して命中力判定を行うとき、+2のボーナス修正を得ます。この修正は同じ敵に対しては累積しません。

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