シーカーバジリスク(人間形態)
- 知能
- 高い
- 知覚
- 五感(暗視)
- 反応
- 中立
- 穢れ
- 4
- 言語
- 交易共通語、汎用蛮族語、バジリスク語、ドレイク語、妖魔語、魔法文明語、魔動機文明語
- 生息地
- さまざま
- 知名度/弱点値
- 15/18
- 弱点
- 魔法ダメージ+2点
- 先制値
- 16
- 移動速度
- 30(車輪)/―
- 生命抵抗力
- 10 (17)
- 精神抵抗力
- 11 (18)
攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
---|---|---|---|---|---|---|
武器(本体) | 11 () | 2d+13 | 10 (17) | 9 | 74 | 87 |
体当たり(魔動バイク) | 12 (19) | 2d+14 | 12 (19) | 9 | 75 | ― |
- 部位数
- 2(本体/魔動バイク)
- コア部位
- 本体
特殊能力
●全身
[常]毒、病気無効
●本体
[主]真語魔法魔動機術9レベル/魔力12(19)
[常][宣]魔法適性
戦闘特技《ターゲッティング》《マルチアクション》を習得しています。
[主]銃撃/10(17)/回避力/消滅
「射程:2(30m)」で最大装填数は4です。
[主]石化の視線/10(17)/精神抵抗力/消滅
「射程/形状:50m/起点指定」で、敵1体を睨みつけ、石化進行(器用度or敏捷度/-6)(⇒『Ⅱ』368頁、『ML』65頁)の効果を与えます。
鏡を手にしているものがこの能力の対象となったとき、精神抵抗力判定の達成値が、目標値より4点以上高ければ、視線を跳ね返し、シーカーバジリスクにこの効果を与えることができます。このとき、シーカーバジリスクは精神抵抗力判定を行うことはできません。
この効果は10秒(1ラウンド)に1回だけ使用できます。シーカーバジリスクが目隠しなどをしていても与えられ、呪い属性として扱います。
[常]毒の血液/12(19)/生命抵抗力/消滅
この魔物が存在する乱戦エリア内で、この魔物の[部位:本体]にダメージを与えたものは、自身の手番の終了時に「2d」点の毒属性の魔法ダメージを受けます。
[主]魔物化
魔物形態に変化します。魔物形態のデータは「シーカーバジリスク(魔物形態)」を参照します。[部位:魔動バイク]は失われますが、それ以外の部位のHPとMPは最大値に回復します。また、この魔物に及ぼされていた魔法などによるあらゆる効果は消滅します。「[主]魔物化」を行った手番では。[部位:胴体]は主動作を完了したものとして扱います。[部位:頭部][部位:ガン]は手番を実行することが可能です。また、[部位:邪眼]は、「[補]石化の視線」をまだその手番に使っていなければ、それを使用できます。
「[主]魔物化」を使用した直後1時間は「[補][準]瞬時人間化」を行うことはできません。
●魔動バイク
[常]悪路走破
すべての部位は、足場が悪いことによるペナルティ修正を「-2」まで無視します(「-3」より悪い修正は、そのまま受けます)。
[部位:魔動バイク]のHPが0以下となった場合、この能力は失われます。
[常]攻撃障害=+4・なし
大きさが攻撃を妨げます。
[部位:本体]は、近接攻撃に対する回避力判定に+4のボーナス修正を得ます。
[部位:魔動バイク]のHPが0以下となった場合、この効果は失われます。
戦利品
- 自動
- バジリスクの血(200G/赤A)
- 自動
- 特異な武器(750G/黒白A)
- 2~8
- なし
- 9~
- 石化の瞳(1200G/金赤黒S)
解説
AR126
バジリスクの中でも、特に好奇心旺盛な存在です。
砂漠や山奥などの遺跡に拠点を構えつつも、シーカーバジリスクは積極的に遠征を行い、珍しい魔法の品や秘宝を求めて探索を行います。その際に便利だからなのか、蛮族には珍しく魔動機術を習得しており、【マナサーチ】や【アナライズ】などの魔法を用いて魔法の品を探し出します。
ひとたび希少な品の情報を得ると、その獲得のためにあらゆる手を尽くします。わずかひとつの古い魔法の指輪を得るために、小都市ひとつを壊滅させることさえやってのけます。遺跡探索中の冒険者と出会えば、当然これを撃破し、お宝を自分のものにしようとします。ダンジョンの出口で冒険者を待ち伏せることもあり、その存在はベテラン冒険者にも恐れられています。
外見的特徵
人間形態の際は、普通のバジリスクと同様、邪眼の力を抑えるために、両目を隠した姿をしています。しかし最大の特徴は、その身に〈マギスフィア〉を帯び、長銃を携帯していることでしょう。また、【高性能魔動バイク】に跨がり、これを移動や戦闘に活用します。身なりは上質なものを好み、派手な服装をしていることも少なくありません。
魔物形態に変身すると、体内に埋め込んでいた銃が頭部に露出し、それを乱射します。
生態/生息域
シーカーバジリスクは、お宝を貯め込むための拠点を砂漠や山奥などの遺跡に作りますが、多くの時間を探索に費やすため、普段は各地を放浪しています。
基本的に人族のことは見下していますが、彼らが持つ情報には価値を見出しており、むやみやたらに襲いかかることはありません。シーカーバジリスクは強い“穢れ”を持つゆえに、人族の街に入ることはできませんが、街道で出会った商人や旅人、ときには冒険者から情報収集を行い、珍しいお宝を求めて遺跡や地下迷宮へと赴きます。
単独で行動する者もいますが、身の回りの雑事をさせたり、自分が出るまでもない敵と戦わせるため、部下の蛮族を連れていることもあります。配下にはフーグルやアラクルーデルなどの飛行できる蛮族を好み、空からの探索や偵察、伝令に活用します。また、街の中の情報を得るため、配下のオーガを使った例もあります。
このように積極的に各地を放浪しているため、シーカーバジリスクの生息域は限定しづらく、あえて言えば珍しい魔法の品や秘宝が眠ると噂される場所には現れる可能性が高くなります。
戦い方/危険度
シーカーバジリスクは、部下がいるならばなるべく後方に控え、〈ガン〉や魔法を用いて遠隔攻撃をします。
また、美しい姿の冒険者がいれば、積極的に石像に変え、持ち帰ろうとします。一度狙った相手には、執拗に「石化の視線」を放ち続け、確実に石に変えようとします。
普通のバジリスクと同様、魔物形態になることはなるべく避けようとしますが、ひとたび魔物化すれば大変危険なものとなります。シーカーバジリスクは〈ガン〉を体内に埋め込んでおり、魔物化したときには、邪眼と並んで飛び出したそれを用いて【レーザー・バレット】をを乱射し始めます。その上で自身は【エネルギー・ジャベリン】を乱発するというとんでもない破壊を始めるのです。
魔物形態となった場合、【高性能魔動バイク】は乗り捨てられます。
過去の事件
数十年前、ブルライト地方ラージャハ帝国で、遺跡探索中の冒険者が帰ってこないことが頻発しました。
多くの場合、遺跡内で全滅しており、しかも不自然なことに、その遺跡内のお宝は持ち去られた痕跡がありました。しかも、エルフなどの容姿に優れた冒険者が含まれていた場合、その死体だけ発見されないことが相次いだのです。
それを不自然と考えた冒険者ギルドは、本格的に調査を開始し、遺跡探索を終えて疲弊した冒険者を狙うシーカーバジリスクの存在を突き止めます。しかもこの個体は配下のオーガを街に潜伏させ、冒険者の動向を探らせていたのです。そのため、冒険者はいつも不意打ちを受けていました。
冒険者ギルドとそのメンバーは、偽の情報を流してシーカーバジリスクを誘き出し、これの討伐に成功します。その拠点は砂漠の砂に埋もれた遺跡にあり、そこには数多くの財宝と、美しいエルフたちの石像が並んでいました。