ゆとシート for SW2.5

グリゴーラル - ゆとシート for SW2.5
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グリゴーラル

分類:魔神
知能
高い
知覚
魔法
反応
敵対的
言語
魔神語
生息地
魔域
知名度/弱点値
21/25
弱点
衝撃属性ダメージ+3点
先制値
21
移動速度
18/
生命抵抗力
22 (29)
精神抵抗力
21 (28)
攻撃方法(部位) 命中力 打撃点 回避力 防護点 HP MP
(頭部) 19 (26) 2d+19 19 (26) 18 140 120
武器(上半身) 21 (28) 2d+21 18 (25) 16 145 36
(下半身) 20 (27) 2d+18 18 (25) 16 150 29
なし(翼) 19 (26) 14 90 22
部位数
4頭部上半身下半身
コア部位
頭部

特殊能力

●全身

[常]毒無効、病気無効
[常]恐怖の霊気/20(27)/精神抵抗力/消滅

「射程:自身」で恐怖のオーラを発し「対象:全エリア(半径50m)/すべて」をすくませます。対象は、自身の手番の開始時に精神抵抗力判定を行い、失敗したら、恐怖のためにすべての行動判定に-2のペナルティ修正を受けます。
 この効果に対する抵抗力判定は、各対象の手番のたび、その最初に行われます。一度成功したら、以降は戦闘が終わるまでこの効果を受けることはいっさいなくなります。
 この効果は精神効果属性です。

●頭

[補]治癒のイメージ/任意

 この効果を使用するには、MPを「2」点消費します。
「射程/形状:1(10m)/起点指定」で「対象:1体」のHPを「2d+14」点回復します。
 この効果は、対象ごと、1手番に1回までしか使えません。

[主]斬撃のイメージ/19(26)/精神抵抗力半減

 この効果を使用するには、MPを「9」点消費します。
「射程/形状:1(10m)/起点指定」で「対象:1体」に「2d+22」点の断空属性の魔法ダメージを与えます。

[主]散毒のイメージ/19(26)/精神抵抗力半減

 この効果を使用するには、MPを「9」点消費します。
「射程/形状:2(30m)/起点指定」で「対象:1エリア(半径4m)/10」に「2d+18」点の毒属性の魔法ダメージを与えます。

●上半身

[常]2回行動

 1ラウンドに主動作を2回行えます。

[常]複数宣言=1回×2

 1回の主動作ごと、1回ずつ宣言型能力を使用できます。

[宣]薙ぎ払いⅡ

 近接攻撃可能なキャラクターを任意に5体まで選び、それらに近接攻撃を行います。

[宣]全力攻擊Ⅲ

 打撃点を+20点します。リスクとして、自身の回避力判定に-2のペナルティ修正を受けます。

●下半身

[宣]チェインスイープ

 近接攻撃可能なキャラクターを任意に5体まで選び、それらに鎖での攻撃を行います。
 この能力は連続した手番には使えません。

[常]攻撃障害=不可・+4

 大きさが攻撃を妨げます。
[部位:頭部]は、近接攻撃の対象にならず、また、遠隔攻撃に対する回避力判定に+4のボーナス修正を得ます。
[部位:下半身]のHPが0以下となった場合、この効果は失われます。

●翼

[常]鎮に縛られている

[部位:翼]は、いっさいの攻撃能力を持たず、(たとえ本来保持していたとしても)特殊能力を使用することはできません。

戦利品

自動
大悪魔の血晶(1600G/赤S)
2~6
なし
7~11
大悪魔の角(4800G/赤S)
12~
大悪魔の大角(12900G/赤SS)

解説

US116
「奈落渡り」「繋がれし者」「災厄の鎖」「ルセアの災禍」……さまざまな別名で知られるこの魔神は、ウルシラ地方とザムサスカ地方に発生する“奈落の魔域”の中で突如現れる以外で姿を見た者はいません。グリゴーラルは鎖をひきずる音とともに魔域の中で突如現れ、移動しながらゆっくりと魔域を作り変えていきます。凶悪極まりない強さを持ちながらも、脅威度が低い魔域でも関係なく現れることがあるため、駆け出しや中堅どころの冒険者にとっては正に自然災害にも等しい存在です。
 一説によると、グリゴーラルはかつてルセア王国を滅ぼした魔神のリーダー格であり、ルセア国王との一騎打ちの末に現世に顕現できないよう呪いをかけられたとされています。このため奈落の魔域内でしか姿を見ることはありません。ルセア国王の死骸は今も聖なる鎖でもってグリゴーラルを縛っており、その動きを阻害しています。もっとも、グリゴーラルを縛る鎖で磔になっている白骨が本当にルセア国王かは定かではありません。
 こうした伝承から、スフバール聖鉄鎖公国ではグリゴーラルを宿敵と認定しており、ルセア国王の遺体の奪還を志しています。歴史上何度か倒すことはできていますが、その際に遺体を回収することは叶いませんでした。
 賢者たちによればルセア国王の遺体はすでにグリゴーラルを縛る呪いと同化しており、解放とは即ちグリゴーラルの現世への顕現を許すと同義かもしれないと警告しています。そうなれば“ルセアの災禍”を解き放つことになりかねず、昨今では諦める方向に世論は傾いています。
 グリゴーラルの出現はランダムであり、現在までにグリゴーラルの召喚に成功した者は存在しません。

外見的特徵

 口枷をはめ、目を覆う黒い兜を被った魔神です。額から1本の漆黒の角が生えています。
 8m近くある身体の内、上半身は鎖で縛られており、3対6本ある腕のうち1対が拘束され、残り2対で2振りの巨大な処刑剣を振るいます。胸には鎖で礫になった白骨死体があり、これがルセア王国最後の王と考えられています。
 背中からは2対の黒い翼が生えていますが、鎖によって縛られ、動かすことができません。
 下半身はほろの腰巻をまとっており、幾条もの鎖が垂れ下がっています。これらの鎖は地面に接しており、動く度にじゃらじゃらと音を立てています。

生態/生息域

 前述の通り、ザムサスカ地方、ウルシラ地方の“奈落の魔域”の中でのみ姿を見ることのできる魔神です。魔域の脅威度と関係なく、鎖をひきずりこすり合わせる音とともにランダムに現れるため、多くの場合遭遇が死を意味します。
 勝ち目のない冒険者がとれる対処は鎖の音を聞いたら一目散に逃げ出し、“奈落の魔域”を可及的速やかに攻略するか、何らかの手段を有していれば即座に脱出するしかありません。
 放置していると徐々に鎖が魔域を侵食していき、数日かけて魔域の支配権を乗っ取り、作り変えます。乗っ取りが完了する前に魔域を攻略するか、倒すことができればグリゴーラルは姿を消します。

戦い方/危険度

 頭部は口枷で拘束され、目も覆われていますが、グリゴーラルは周囲を魔法的に知覚し、念話で会話することが可能です。また、奈落魔法に似た効果の特殊能力を使うことができ、それで攻撃や回復を行います。
 4本の腕で繰り出される2本の巨大な処刑剣による斬撃の威力は凄まじく、生半可な冒険者であれば一瞬で両断されてしまうことでしょう。
 下半身は垂れ下がった鎖を利用して周囲の敵を一掃します。
 また、全身から生命体に恐怖を感じるオーラを発しており、これに耐えなければ身がすくんでまともに戦うこともできません。正しく、“ルセアの災禍”に相応しい強敵ですが、真に恐ろしいのはこれでも“封印された”姿だということです。封印が解け、現世に顕現したあかつきにはどれほどの破壊と災厄をふりまくだろうかは、想像もできません。

過去の事件

 およそ100と10余年前、グリゴーラルに遭遇した冒険者のパーティーに奈落睨士アビスゲイザーがおり、魔法で魔域を脱出することで生き延びたパーティーがいました。しかし、攻略されたわけではなかったため魔域は消えず、数日後には脅威度が大幅に跳ね上がっていました。
 高ランク冒険者による攻略チームが組まれ、魔域に侵入した彼らが見たのは、いたるところが鎖に覆われたルセア王国王都の廃墟でした。そして、少なくない犠牲を出しながらも魔域を攻略していった先には、拘束されながらも玉座に座るグリゴーラルの姿がありました。
 魔域の環境がグリゴーラルに有利に働いていたため、本来なら確実に倒せるはずのメンバーで組んだパーティーでも戦いは熾烈を極めました。倒せこそはしたものの、冒険者はひとりを残して全滅。以降、可能な限りグリゴーラルが現れた魔域では、乗っ取りが完了する前に攻略するのがセオリーとなりました。

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