ガーディアンザーレイ
- 知能
- 命令を聞く
- 知覚
- 機械
- 反応
- 命令による
- 言語
- なし
- 生息地
- 遺跡
- 知名度/弱点値
- 15/18
- 弱点
- 衝撃属性ダメージ+3点
- 先制値
- 14
- 移動速度
- 10(四足)/―
- 生命抵抗力
- 10 (17)
- 精神抵抗力
- 10 (17)
攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
---|---|---|---|---|---|---|
武器腕(胴体) | 10 (17) | 2d+9 | 10 (17) | 8 | 70 | ― |
蹴り(右脚) | 11 (18) | 2d+11 | 9 (16) | 6 | 70 | ― |
蹴り(左脚) | 11 (18) | 2d+11 | 9 (16) | 6 | 70 | ― |
- 部位数
- 3(胴体/右脚/左脚)
- コア部位
- 胴体
特殊能力
●全身
[常]機械の身体
刃武器からクリティカルを受けません。
●胴体
[常]2回攻撃&双撃
武器腕で2回攻撃します。1回目の攻撃の結果を確認してから、2回目の攻撃の対象を決定できます。
[主]エネルギーチャージ
[部位:右脚][部位:左脚]両方のHPを20点回復させます。
この能力は連続した手番に使用できません。
●右脚/左脚
[補][準]シールド射出
シールド射出筒に力場を流しこみ、射出筒から空飛ぶ盾として射出させ、護衛対象を護ります。
「射程/形状:1(10m)/起点指定」で「対象:1体」を指定し、シールドで防護します。この効果は3分(18ラウンド)持続します。シールドは「20」点のHPを持ち対象が物理ダメージ、魔法ダメージ、確定ダメージを被る際、その適用ダメージが自身への確定ダメージとして肩代わりして受けます。適用ダメージがシールドの残りHPを超える場合、シールドはHP「0」となって破壊され、ダメージの超過分は本来の対象に与えられます。
シールドは[部位:右脚][部位:左脚]それぞれがひとつずつ自身由来のものを射出でき、同じ対象を指定することも可能です。どちらの効果から適用するかは任意です。
この能力は手番開始時、以前に射出したシールドが何らかの対象を護っていある場合、その手番では使用できません。
この能力を使用すると、その部位のHPが「20」点消費されます。
[主]シールド崩壊/10(17)/精神抵抗力半減
射出したシールドを崩壊させ、シールドに危害を加える者にダメージを与えます。
シールドで守っている対象と位置(エリア、座標)を同じくする「対象:1体」に「2d+9」点の衝撃属性の魔法ダメージを与えます。
この能力は、「[補][準]シールド射出」がすでに行われ、手番開始時にシールドが何らかの対象のダメージを肩代わりできる状態でなければ、使用できません。
この能力を使用した場合、生成したシールドは砕けて失われ「[補][準]シールド射出」の効果は現れなくなります。再度「[補][準]シールド射出」を行うことは可能です。
[常]繊細な戦利品
コア部位が破壊された際に残っていた[部位:右脚][部位:左脚]の数だけ、〈フォースシールド生成装置〉を獲得することができます。
戦利品
- 自動
- フォースシールド生成装置(3800G/金黒A)×2
- 2~9
- 魔動部品(300G/黒白A)
- 10~
- 希少な魔動部品(900G/黒白A)
解説
BM168
ハールーン魔術研究王国付近の魔動機文明の遺跡で確認されている、ザーレィシリーズの試作機です。
主に遠隔攻撃を得意とするザーレィシリーズですが、このガーディアンザーレィは例外的な存在であり、仲間を守る際に最大限の力を発揮します。
特徴的なのは、中央部に搭載された大きな筒です。ガーディアンザーレィはこの筒から、エネルギー体で構成された円盤状のシールドを射出します。このシールドは狙った対象を守護し、受けるダメージを肩代わりします。
そのため、ガーディアンザーレィに守られた対象は極めてしぶとく、倒すのが困難となります。なんとかしてこの厄介な魔動機を倒さなければ、守護対象を倒すのは不可能に近いとさえ言われています。
外見的特徵
ザーレシリーズであるため、基本的な形状はザーレィ(⇒『I』463頁、『ML』153頁)と同じですが、脚部に重装甲が施されたカスタムや、砲の代わりにシールドを射出する大きな筒を搭載しているのが大きな特徴です。
また、機体が青く塗られていますが、その理由はガーディアンザーレィが開発開始した魔動機文明時代末期の流行りが反映されているようです。
生態/生息域
ガーディアンザーレィの目撃情報は、ハールーン魔術研究王国付近に集中しています。
これは、ガーディアンザーレィが(大破局)寸前に開発がはじまり、当時から優れた技術力を誇っていたハールーンでテスト稼働させていたためです。とはいえ、アルフレイム大陸各地の激戦地にもいくつかは導入が試みられていたらしく、思いがけない場所で眠っているケースも見られます。
存在が確認されている場所では、高い頻度でシールンザーレイ(⇒『Ⅱ』425頁、『ML』157頁)の活動報告もあがっていることから、耐久性や機動性といった総合的な防御能力に弱点を持つシールンザーレィと連携して運用することを想定して開発されたと考えられています。
ガーディアンザーレィは搭載したシールド発生射出器と機体自身の重装甲で、僚機を攻撃から守り、戦線維持に貢献します。本機の陰から撃ちこまれるシールンザーレィの砲撃は、従来以上に脅威になるでしょう。
ガーディアンザーレィから手に入れられる魔動部品は、比較的状態のいい物が多く、なるべく破壊し尽くさずに回収することも可能です。しかしそんな余裕のある戦い方ができるほど、たやすい相手ではないでしょう。
戦い方/危険度
ガーディアンザーレィは防衛を目的に設計された機体であるため、「シールド」と「機械の身体」で身を固めて立ちはだかります。
自身が前線に立ち、自らのコア部位をシールドで守る戦い方をする場合もあれば、後方に陣取り、より近接戦闘を得意とする別の仲間にシールドを用いることもあります。
自身が破壊されない限りシールドを張り続けられることから、極力シールド射出能力を維持しようとします。そのため、早々にガーディアンザーレィのコア部位を破壊しないと、いつまでも攻撃がシールドに阻まれる展開になってしまうでしょう。そして、それがガーディアンザーレィの基本戦術でもあるのです。
過去の事件
数年前、ハールーン魔術研究王国近くの遺跡で魔動機が突如として起動する騒動が発生しました。
最初に気づいた遺跡学者が冒険者ギルドに依頼を出したところ、魔動機のことは知り尽くしたと語るマギテックのパーティが依頼を受けにやって来ました。
パーティは熟練の技で遺跡内を進んでいきましたが、最奥部でシールンザーレィとともに動く未知の機体に遭遇しました。この未知の機体が現在ガーディアンザーレィとして知られているものです。
パーティは見たこともない兵装から新種の発見だと目を輝かせ、傷をつけて損傷させないよう後衛に陣取るシールンザーレィに攻撃を集中させました。
しかし、その攻撃は狙ったようなダメージを与えられず、砲撃を何度も受けて、パーティは壊滅寸前のところまで追い込まれながら撤退することになりました。
後に別の冒険者が雇われ、安全が確保されたあと、依頼を出した学者が改めて遺跡を調べたところ、〈大破局〉寸前に書かれた魔動機文明語の記録が発見され、その内容から見たこともない兵装とは僚機を守るためのシールドであること、未知の機体とはガーディアンザーレィであることが分かりました。
それから、記録を基にさらにいくつかのガーディアンザーレィが眠る遺跡が見つかり、その貴重な部品を確保するために冒険者たちが派遣されました。しかしその守りの堅さはベテラン冒険者ですら音を上げるほどで、倒すことを断念して逃げ帰ってくる者も少なくありません。
実はガーディアンザーレィにこそ指揮能力が与えられており魔動機兵の司令官機として機能しているという研究もあります。それを証明するように、ガーディアンザーレィが守る遺跡の魔動機は、妙に効率よく冒険者を撃退すると言われています。